クセについて

皆さんも一度は言われたことがあると思う。

「変な読み癖」というのは、手本がないまま自己流で練習した結果「無自覚に出てくる」ものです。
無自覚というものはコピーとは真逆の行為といえます。
 
コピーする過程とは、その人の音ではなく読み方のクセを見つけ出し、自覚的にそれを真似ることです。
この反復練習で、自分のもの(型)にしていき前編でも言ったように「無個性」から脱却するべきです。

真似るということを間違えないで理解することが、プロの声優/ナレーターへの近道です。

捉え方はひとそれぞれ

今まで、再三コピーを推奨してきたが、中にはなかなか習得できない人もいるだろう。

それは、プレーヤーには2パターンあるからです。
その2パターンを紹介していきたいと思います。

  1. プレーヤータイプ
  2. クリエイタータイプ

1のプレーヤータイプは、今まで話してきたコピーをすることに長けている人のことです。
コピーをすることにより、表現を獲得していくタイプ。

2のクリエイタータイプは、前編後編で話してきたことに少し疑問を感じる人のことです。
こちらは、自らのプランニングで表現をするタイプ。
クリエイタータイプはコピーをすることが苦手な人が極めて多いです。

自分は2のタイプだから、コピーは無理とあきらめるのではなく自分とプロの違いは何なのかという模倣ではなく情報として取り入れていくことをおすすめします。

まとめ

ナレーションは現在、第一線で活躍している方々の「生きた教科書」がテレビなどで放送されています。

なぜこの人はこういう読み方なのだろう、なんでこんなに聞きやすいんだろうと考えながらコピーをし、自分の一つの型にすることで色々と見える世界が変わってくると思います。

あまり気にしながら聞かなかったものを自主的に聞き、それを実践する事が、声優/ナレーターとして大きな一歩となると思います。

まずはやってみることです。