ナレーションの読みを個別指導

前回、滑舌練習の基本である
「早口言葉」についてお話ししました。
皆さん練習してみたでしょうか?
どうでしたか、出来ましたか?

出来なかった方は日々の鍛錬です。

さて、今回は「滑舌練習」の応用編といたしまして、
役者たるもの絶対不可欠な「外郎売」についてお話していきます!

外郎売ってなに?

初めて聞いたという人もなかにはいると思います。
外郎売とは、歌舞伎演目のひとつ。声優の専門学校で「外郎売」というと、劇中に出てくる外郎売が「透頂香」という薬を宣伝するための述べる口上を指すことが多い。次々と薬の効能や特徴を述べる口上には役者に必要な発声・滑舌を鍛えるための要素が満載のため、昔から教材としてよく利用されている。1,800字程度の台詞だが、すべて暗記しているというプロの役者も多い。

これは上記に書いてある通り、薬売りがお客さんの前で薬を飲んだとたん滑舌が良くなり、薬を売っていくというお話なんですが、内容上薬を飲んだとたん「早口言葉」のオンパレードになります。

前回の、コラムで一通り「早口言葉」を言えるようになった人は、まず普通に読んでみてください!
何回引っかかるでしょう。
恐らく普通に読むだけでも5~8分くらいはかかるかと思います。

そして「早口言葉」のブロックはしっかり読めましたか?
初めてやると口がだいぶ疲れると思います。
でもまだ初めはそれで大丈夫です。
やり続けると慣れてきますから!そして滑舌も向上します!!

ここで、超上級編をご紹介!!

  1. 外郎売の母音読み
  2. キャラを演じきって噛まずに読み切る

1.外郎売の母音読み

皆さんは、「母音読み」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
これは、すべてを「あ、い、う、え、お」で読むことです。
例えば外郎売の冒頭を普通に読むと、

「せっしゃ、おやかたともうすは…」

となりますが、それを母音読みで読むと、

「えっあ、おあああおおううあ…」

となります。
これは滑舌練習と言葉の明瞭さを同時に鍛えることが出来ます。
母音読みで何事もなく読み切った方は自信を持ちましょう。

2.キャラを演じきって噛まずに読み切る

この、「外郎売」は実際客の前で薬を売るために工場を述べるという作品なので、次は自分が売る側になって向上を述べてみましょう!

さぁどう売るのが良いでしょうか?
アナタだったらどう売られたいですか?

さあ、やることがここで増えたと思います。

・滑舌を意識
・キャラクターの意識

この二つを全うし、問題なくスラスラと言えるようになったらやっと声優/ナレーターになるためのスタート地点です。
厳しいことを言いますが、ここがスタート地点です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

人数が多い業界がゆえに、一握りの栄光を勝ち取るためには常にストイックにやっていくしかありません。
特に外郎売は、毎日やって欲しいくらいです。
これをやることによって、読みづらかったものも読みやすくなります。

信じるか信じないかは、あなた次第。