ライト声優スクールがマンツーマンにこだわるワケ

声優/ナレーターになる方法

突然ですが、皆さんは「声優/ナレーターになる方法」と聞いて、何を思い描きますか?

  1. 養成所や専門学校に入る
  2. 事務所のオーディションに合格する

【1】は、スタートとして一般的な考え方ですよね。【2】を真っ先に考えた方は、「合格するための根拠」が果たして自分にあるのか、まず自問自答しましょう。

しかしながら、、私には上記の発想に物足りなさを感じるのです。

その理由は下記。

  • 「9割9分のみんな」と同じ発想だから
  • 発想の方向性が、自分自身の内面でなく、「外的環境の求め」にあるから

本質は内面への向き合い

私はもっと本質に目を向けるべきだと思います。それは「声優やナレータになるには、自らのスペック(実力)を上げる」というシンプルな着眼点。

論理的に考えてみましょう。

養成所や専門学校に行くことは、みんなが発想し、選択する。しかしプロになれるのだとしたら、みんな、なってるんじゃないか?

ナレーターのアテレコ現場

声を武器に演じる仕事、即ちこれは役者の道、芸の道です。勝ち続けなければ、生き残れないシビアな世界。養成所や専門学校に行っても、1%未満の人しか声優やナレーターで生計を立てられないと聞きます。多く見積もっても100人中1人、まあそんなもんでしょうね。
要は、「みんなと同じ方法論」を採っているだけでは、夢を叶えることは難しいという事です。

であれば、99%の人とは違う発想を持つべき。
「あなた自身のスペックを上げる」をテーマに、こっそり新たな取り組みを考えたいですよね?

養成所や専門学校に行くだけで、果たして目指せるのか?

「声優やナレーターになるために、養成所や専門学校に入れば何とかなる」というのは幻想です。

決して否定しているわけではありません。しかし、「みんなと同じ」という横並びな実情に「チョット待った!」をかけ、周りから本気で抜きんでるためには別の方法論も掛け合わせるべきではないでしょうか。

ある声優志望者の話

2年間バイトで貯めた30万円の入所金と月々4万円の授業料を支払って声優養成所に入った、ある声優志望者の話です。

はじめて取り組む声優の勉強。先生が一人いて、生徒が20人のクラスに入った。
授業が3時間あっても、最初の30分は、みんな仲良くストレッチ。各々がセリフを言えるのはひとり5~6分。先生は「みんな、イマイチだねぇ」と仰るが、誰がどうイマイチなのか、解らないまま、カリキュラムだけが進んでいく。

授業が終わって質問しに行っても、「次のクラスがあるから」と取り合ってくれない。滑舌や発声は、「家でやってきて」と投げられる。

1年たてば基礎が終わったと「見なされ」、2年目はそのまま進級。自分の実力を客観的に判断することもないまま、気付けば卒業間近のオーディション。「大手声優事務所が審査しに来てくれるから」と意気込んで臨むも、不合格である。そして何故落ちたのか、謎を残したまま卒業を迎えた。

途方に暮れて、片っ端から事務所のオーディションを受け始めるも、軒並み不合格。いつかどこかが拾ってくれるだろうと受け続けていくと、某所から合格をいただけることに。

ところが、合格を与えるためには事務所のレッスン費が必要だとのこと。聞けば、入所金10万円、月々3万円。悩んだが、他に行く当てもないし、声優養成所時代よりも少し安かったので、お世話になる事を決める。

初めて参加する事務所のレッスン。先生が一人、生徒が20人、最初の30分はストレッチ、一人5~6分のセリフ読み…

「いつだったか同じことがあったような…」とぼんやりしながら、ゆっくりと思考が停止していった。

心当たりありませんか!?

声優/ナレーターになるための発想を変える

マンツーマンレッスンで、人とは違う課題にフォーカス

キーボードを使って発声練習運営会社の株式会社ミュージックバンカーには、声優やナレーターのマネジメント部門がございます。そこで弊社の所属を目指す志望者たちと、これまで1500人以上個別面談してきました。上記のストーリーも、皆さまからよく聞く話の一つです。

所属オーディションに来られる方の7割は、養成所や専門学校を経てきています。ところが、それこそ99%以上の人たちが既定のレベルに達することはありません(弊社で通用しないのだから、大手事務所なんてもっと厳しいですよ!)。根本的な課題点が見える以上、それを解決せねば合格を与えることができない、すると我が社も通用する人材を確保できなくて困る、という構図になります。

これは声優やナレーターの育て方の常識から変革する必要があるな、と思いました。一方で育てると言っても、養成所や専門学校と同じことをしていたら、同じところをグルグル回るだけ。

そこで提唱したのが、マンツーマンレッスンでした。

声優/ナレーター育成にマンツーマンが必要な3つの理由

1、土台となる基礎とは、ずばり声の精度

オーディションでアテレコをさせ、自己評価を求めると、大半が演技力の未熟さについて語ります。しかし、それ以前に解決しなければならない問題があります。
それは滑舌や発声の未熟さ。「サ行の子音が必ず消える」「マイクを通すとぼんやり聴こえる」「”ア”と”オ”の母音の差がない」など。

例えば、調音点と呼ばれる「子音の鳴る口の中のポジションの概念」は理解していますか?声はどういう理屈で音として発されているのか、知っていますか?50音の子音と母音のバランスをキチンと矯正すること。良い発語で声を操り、収録を前提としたアウトプット(読み)の方法を知ること。

演技力も重要ですが、その前に声のスペック向上に研究比重を置きましょう。声の精度が上がるだけで、「演技上手くなった?」と言われますよ!

2、個々に課題点が違う

人それぞれに手相が違うように、声帯の状態も人それぞれです。また出身地も違えば、性別も違う。声優やナレーターとして、目指しているポジションや価値観も違う。それを20人一クラスにまとめようとするところに、最初から問題があります。

皆に効くレッスンより、私に効くレッスン。個々に向き合わなければ、「あなたの問題」を解決することはできないのです。

3、プロと同じ取り組みを行う

現在プロとして活躍されている声優やナレーター。彼らも、実は現役でボイストレーニングを続けている人が多いのをご存知でしたか?
皆さんとは違い、その趣旨としては声のメンテナンス。筋トレを中断してしまえば、筋力は低下するように、声のトレーニングも同様なのです。

ではプロはどこでどうやってトレーニングしているのか?養成所や専門学校に通い直してる?まさか。個人的にトレーナーを雇い、マンツーマンレッスンで行っているのです。なぜなら滑舌や発声は、自分で頑張ってどうにかなるものではない、ということが明らかになっているから(カリスマ美容師だって、自分の頭をカットできないのと同じです)。

プロが行っている行動と同じ取り組みをしていかなかったら、その差はいつ埋まるのでしょうか?


ライト声優スクールのシンボル

以上のことから、本気で実力を上げ、声の課題を解決をするなら、マンツーマンレッスンをおススメします。
既に通っている養成所や事務所のレッスンとの併用でも構いません。ゼロから始めるならメキメキ上達するでしょう。
とにかく声優やナレーターとして、自分自身のスペック向上のために1対1の個人レッスン環境は必須だと言えます。